ホテルマンのシエスタ


要注意!インターネットのしすぎで起きる病気

インターネットを使う時には、実はいろいろなところに無理がかかりがち。長時間のネットサーフィンが、病気を引き起こすこともあります。
その病気も、眼精疲労からインターネット依存症まで多岐にわたります。

英語圏向けニュースサイト『Toptenz.net』から、インターネットのしすぎで起きる病気を、深刻度に従ってお伝えいたします。
  


1位:インターネット依存症

依存症は何に対しても起きうるのですが、インターネットの場合も同じです。
タイピングする行動そのものへの依存から、チャット、オンラインショッピング、ネットゲームに至るまで依存は起きています。
『ニューヨークタイムズ』によると、韓国では、近年、ネットゲームをプレイし続けた結果、消耗しきって生命を失うケースが複数発生して、インターネット依存症が国民的課題となっているとのことです。
下記にインターネット依存症の症状の例を掲載いたします。
これらのうち複数の症状が当てはまる場合は、専門家に相談することをすすめます。

(1)インターネット使用時間を自分で制限できない。余暇時間のほとんどを占めている
(2)インターネットをしていると、時間の感覚がなくなる
(3)デスク周りに食べ物や栄養ドリンクを何食分もストックしていたり、トイレに行く時間を節約するために、おむつをしていたりする
(4)インターネットができない状況になると、怒り、渇望、いらいら、うつ状態などの禁断症状が出たことがある
(5)コンピューターを現実逃避のために使っている
(6)現実世界で社会的に孤立した状態になっている
(7)インターネットのしすぎのために、現実世界の人間関係や仕事を失いかけたことがある

2位:上肢障害

上肢障害とは、頸部筋肉緊張症候群、手根管症候群(CTS)、肘部管症候群、腱滑膜炎、滑液包炎、反復過多損傷(RSI)、胸郭出口症候群の総称で、これらすべての慢性症状がインターネット使用と関連があります。
反復過多損傷(RSI)は、手や腕などの上肢を使いすぎたために痛みや凝りを起こすもので、キーボードの使いすぎなどで起こります。
胸郭出口症候群は、交通事故にあった人や、よくない姿勢で長時間コンピューターを使った人などにみられます。
上肢障害を第2位に位置づけたのも、その症状の深刻さゆえです。くれぐれも使いすぎにはお気をつけください。

3位:インターネット・レイジ

インターネット・レイジとは、インターネット上のささいなことで激怒する反応を指します。
これ自体が健康に及ぼすリスクは限られているかもしれませんが、ストーカーや暴力につながる可能性があるのです。そのため深刻度第3位となっています。
インターネット上で、みんなの怒りをあおる人がいますが、このような危険があることをわきまえるべきです。
インターネット・レイジの原因は、情報過多にあると言われています。ネット上に存在する大量な情報と、アクセスの遅さがあいまって、多大なストレスを起こすことも指摘されています。
またこんな調査もあります。
・配偶者の両親と週末を過ごさなければいけないストレスと、PCの不具合のストレスでは、PCの不具合ストレスの方が大きい:68%
・通勤電車のひどい混雑と、PCの不具合のストレスでは、PCの不具合ストレスの方が大きい:38%
通勤電車の混雑とPCの不具合……。どちらがイライラしますか?情報への渇望があるとしたら、混雑よりPC不具合がイヤという人が4割いるのもありうる話ですね。



4位:Facebookうつ


FacebookなどのSNSを利用する10代の女の子に、うつや不安症候群が起きる傾向が高いことが指摘されています。
また10代女子は、同じ話題で同じようなコメントを、SNSやメールを使って、常に繰り返し送り合う傾向があります。
失恋について同じ話を、何度も繰り返し話すことは、気分を沈ませ、ネガティブな感情を引き起こす可能性があります。
その結果、部屋でうつうつとして過ごすことになってしまいますから、事態は実は深刻です。
「なんで彼は電話してこないのかしら?」とか「あたしの前髪、変じゃない?」を話題に何度もコメントすることは、実は危険な行為なのです。
アメリカのストーニー・ブルック大学の行った、83名のティーンエイジャーを対象にした研究によると、この行動の解毒剤は実にシンプルでした。“話題を変えること”です。
とても当たり前に見える、この話題を変えることは、ネガティブな気持ちに陥っていると、見えなくなってしまいがちです。
Facebookは、たのしく交流をする道具として使い、気分が沈むことがあれば、いったん距離を置くようにしてみてください。

5位:ミュンヒハウゼン症候群

インターネットの中にはチャットルームやSNSなど、双方向の交流が出来る場がたくさんあります。
また、質問箱のように問題を話してアドバイスや、同情をもらえる場もたくさんあります。
驚くべきことに、単に他人の注目を集めるためだけに、自分が重病だとでっちあげる人が存在します。
また注目を集めるために、事故などあらゆるものごとの被害者を装います。この症状が出る病気に、ミュンヒハウゼン症候群があります。
アメリカの研究によると、インターネットは結果的に、注目を得るために病気を装うことを後押ししている可能性があるのだそうです。

6位:深部静脈血栓症(DVT)

最近飛行機に乗ったことのある方は、深部静脈血栓症にならないように、水分をとり、軽く歩くことを促す注意書きを見たことがあるかもしません。
深部静脈血栓症は、静脈(大腿静脈など)に血栓(血のかたまり)が生ずる疾患で、エコノミークラス症候群、ロングフライト血栓症とも呼ばれます。
原因の最たるものは、動かないことと脱水です。
インターネットに夢中になりすぎ、最後に歩いたのがいつか覚えていないとか、水を口にしたのはいつだったか覚えていないなどという時は、深部静脈血栓症の危険にさらされていると思ってください。
血栓が肺に飛んでしまうと、死の危険があります。
原因は面倒からスタートしていたとしても、それほど危険な病気なのです。



7位:腰痛


姿勢が悪いと、腰痛を引き起こすことがあります。
特に肥満している場合や、喫煙している場合、そして運動不足の場合には、その可能性が跳ね上がります。
インターネットをし過ぎる言い訳に、バランスボールを椅子にしている人もいますが、それでもネットサーフィンのやり過ぎは、腰を痛めます。くれぐれもご注意を。

8位:頭痛

インターネット使用に関連する頭痛には、3つの種類があります。

(1)筋緊張性頭痛・・・この頭痛は、目の使いすぎや首への負荷が大きすぎるためなどの原因で起こります。筋緊張性頭痛は、30分でおさまる場合も、一週間ほど続く場合もあります。
(2)慢性日常性頭痛・・・月の15日以上、年に180日以上の頭痛を指します。
(3)ストレス性頭痛・・・頭痛を起こすストレスは大きなものとは限りません。ずっと続く小さな困りごとが主な原因です。

もしインターネット接続でイライラし続けているならば、アップグレードしたり、プロバイダを変えたりして、良い環境を保つようにしてみてください。

9位:痛み恐怖症

痛みは身体からのサインですが、このサインを読み間違えたり、深刻に取り過ぎる人がいます。
何らかの重病かもしれないという感覚と、通常の検査結果や、医師の「何ともないですよ」という言葉では消えない健康への不安を、心理学的には恐怖症の一種だと考えています。
インターネット情報の普及で、鼻がぐずぐずしただけで、ジフテリア(重病になりえますが、日本ではワクチン接種がされています)か、ポリープ(手術が必要な場合があります)かと心配になる人が増えています。
つい、インターネットを見てしまい、心配になった場合は、ちゃんと病院で検査を受けておきましょう。

10位:眼精疲労

目を使いすぎると、目は緊張した状態になります。
ディスプレイ画面を何時間も見つめていると、目に痛みを感じるようになります。
眼精疲労は不快ですが、それでも一時的なもの。目を休めると痛みは消えていきます。
というわけで、順位も10位。
でも、目を休めるのを怠ってはいけませんよ。



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2012.7.25



インターネットはほどほどに