ホテルマンのシエスタ
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惑星探査機 「はやぶさ」 帰還
米航空宇宙局(NASA)は6月13日、観測用航空機「DC-8」から撮影した「HAYABUSA(ファルコン)」大気圏再突入時の映像を公開した(動画URL)。
歴史的快挙を次ぎに生かそう
宇宙航空研究開発機構(JAXA=ジャクサ)の探査機 「はやぶさ」が帰ってきた。
宇宙開発史に残る快挙と言える。
2003年5月に地球を出発した。
2005年11月に3億キロメートル離れた小惑星イトカワに着陸し、砂などのサンプル採集を試みた。
それは、「東京から南米のハエを撃つ」ほどの難事と例えられた。
帰還まで、宇宙の旅は7年の長きに及んだ。
始めて月以外の天体探査機が着陸して帰還したことになる。
はやぶさ本体は大気圏突入で燃え尽きた。採集したサンプルを納めるカプセルは突入前に分離、オーストラリアの砂漠に着地した。
日本に運び内部を確認する。
小惑星の砂や石は、酸化などが進んだ地球の石と違い、太陽系初期の状態に近い。太陽系の歴史を探るヒントになるだろう。
残念ながら着陸の不調で確実にサンプルが採集できたかどうかわからない。
だが、着陸時に舞い上がった砂がカプセル内に入った可能性がある。
そもそも帰還自体が奇蹟だ。
地球〜太陽の40倍にあたる60億キロメートルの飛行で、機体は各所が故障し、満身創痍だった。
まず、イトカワ着陸後に燃料が漏れた。制御不能になり、通信も途絶した。
2006年、幸運にも復旧し帰路についたが、長期の飛行で、ギリギリの運用が続いていた。
活躍したのは、搭載された日本独自の新型エンジンだ。イオンエンジンと呼ばれる。
高圧ガスを噴く化学エンジンなどと比べて推進力は小さい。
地上で1円玉を動かす程度の力だが、少ない燃料で長期間動く。
これが述べ4万時間、機体を制御した。
小惑星着陸を成功させた自動制御技術とともに、技術の高さを世界に示した。
海外の探査機や衛星への売り込みも期待される。
心配なのは、次の計画だ。
開発に約130億円かけた「はやぶさ」の教訓を生かし、ほぼ同じ規模の予算で、別の小惑星の高度な探査を目指す「はやぶさ2」の開発が滞っている。
民主党が進める高校無償化に4000億円近くかかり、そのしわ寄せで、文部科学省の宇宙予算が大幅に削られたためだ。
はやぶさ2の今年度予算は、政権交代前の概算要求額17億円が、3千万円まで圧縮された。
ばらまき予算よりも、意義のある計画に投ずるべきだ。
地球と小惑星の位置関係を考えると、次の探査機まで10年以上の空白期間が生じかねない。
経験が風化してしまう。
貴重な技術を次の世代につなぎ、発展させる取り組みを後退させてはならない。
読売新聞 2010.6.15
< 追 記 >
日本の宇宙開発に対する予算は、約 2,348億円。それに対し、米国は、約 4兆.5、000億円。
それに伴い、国際的な日本の評価は、米国、EU、ロシア、中国、インド、 カナダに次ぐ 7位 とかなり低いものとなっている。
技術力・潜在能力は世界のTOPクラスなのに・・・技術開発、研究に対する予算が・・・
※しかし、日本の国連に対しての 「予算分担金」 は巨額。ダントツの世界第2位・・・他国は自国民の為に税金を使っているのに・・・
う〜ん! どうして?