ホテルマンのシエスタより


ウナギ

        

日本人はいつごろからウナギを食べているのか。

日本でウナギを食べた第一号は定かではないが、「万葉集」にウナギを食べる記述が残っています。
「万葉集」と言えば、7世紀末頃に出来た書籍。

「万葉集」の中に、大伴家持が夏痩せした友人に、
「夏バテにはウナギを食うといいよ」と勧める歌が載っています。

「石麻呂にわれ物申す夏痩せに良しといふ物そ鰻取り寄せ」  大伴家持

(訳:石麻呂さんに申し上げます。夏痩せに効果があるということですよ。鰻を取って召し上がってくださいませ)


・ウナギのさばき方(動画) → クリック
・うなぎの蒲焼 焼き上げ風景(動画) → クリック


ウナギは生(刺身)で食べられるの?



ウナギは蒲焼で食べるのが定番で、刺身など聞いたことがありません。

それでは生で食べられないの?

結論から言うと、さばいただけでは食べられません。
理由は、ウナギの
血液に「イクチオトキシン」という毒があるため、この毒を含む血液を完全に取り除かない限り、生食できなのです。
イクチオクキシンはタンパク質性の毒で、口に入ると呼吸困難や吐き気などの病状を起こします。
だが、熱に弱く、60度以上で5分ほど加熱すれば壊れるため、火を通せば食すことができます。