ホテルマンのシエスタ
大相撲の伝統と女性土俵問題について考える
大相撲春巡業で、土俵上で挨拶をしていた多々見市長が突然倒れ、救命処置をしていた女性に、土俵から下りてとアナウンスしていたことが話題になっている。
そこで今回は、大相撲の土俵はなぜ女性禁止なのか?理由や差別などについて考えて見ましょう。
人命より、伝統を優先させるという判断にネット上では批判の声が上がっています。
そもそも何故、女性が土俵に上がってはいけないのか。
子供の相撲大会では、女の子も普通に土俵に上がっているのに・・・
女性が土俵に上がってはいけない理由は、女性禁止は神道とかではなく、明治時代から始まった新しい伝統だといいます。
文献に相撲が最初に登場するのは、日本書紀からのようで、その時の相撲は女相撲だといいます。
国技館ができる前の本土俵、回向院でも女相撲が行われていたそうです。
男女関係なく相撲は行われていて、当時は女性も上半身ハダカだったため、明治5年に風俗取締で、男女相撲禁止になったといいます。
国技館が建てられた時に、ハダカの女性が相撲を取るのを外国などに知られたくないという理由で女人禁止になったそうです。
話は戻りますが、歌舞伎 は男性のみ、宝塚歌劇団 は女性のみ等伝統を守っている所もあり、伝統を守るのはいいことだと思います。
しかし、今回の件は伝統を汚すものではなく、人命を守る行為なので批判されても仕方がないように思います。
平成30年4月4日 記
※かすかにではありますが、私の小さい時(4歳ごろ?)、田舎に女相撲の巡業が来た記憶があります。
又、当時、毎年、村の青年団では祭りの奉納相撲が行われ、小さいながらものすごい迫力に圧倒された思い出が蘇りました。