ホテルマンのシエスタ


■ 参院は必要か考える

       

現在、衆院が可決した法案が参院で否決された時、衆院が3分の2の多数で再可決すれば、法案は成立する。
この3分の2の壁はとても高い。
そして、内閣は、衆院の反対に対しては解散総選挙という対向手段をもつが、参院に対しては持っていない。

日本は議員内閣制であり、議院内閣制のエッセンスは衆院の優越なのに、これでは参院が拒否権をもちかねない。
実際、最近の政治の停滞の大きな理由は、衆参のねじれだった。
参院の多数を得るため、不自然な連立や協力が行われ、そのための取引が行われ、また参院の有力者が隠然たる影響力を行使して政治
をゆがめる事態はかなり前から現在に至るまで存在している。

衆院の再議決要件を3分の2から2分の1に改定してはどうか。
それでは参院が有名無実化するとの批判はあるかもしれない。
しかし、一定の時間をかけ、良質な議論をして、問題提起すればよいのである。

参院を権力闘争の場にすべきではない。
権力の階段を上がりたい人は衆院に出るべきである。
現に多くの参院議員は衆院に鞍替えしたがる。
そうではなく、じっくり議論することを目的とする人が、参院に出ればよいのである。

更に進んで、参院の廃止を考えてよいと思う。もちろん異論もあると思うが。
1947年5月の憲法施行から66年近くが過ぎた。
参院があったがゆえに実施された素晴らしい政策があったとも思えないし、参院があったがゆえに防げた危険な事態があったとも思えない。
参院は必要か否かという議論を真剣に考える時に来ているかもしれない。


■参議院とは=ウィキペディア


◎それでは色々な意見もみてみましょう。

   リンク@    リンクA    リンクB