睡眠時間5時間未満、交代制勤務 … メタボになる7習慣
きちんと睡眠や休みを取ることが生活習慣病の予防になります。
食事や運動だけでなく、睡眠、休養の悪い生活習慣が重なるほど、メタボリックシンドロームなどの発症リスクが高くなることが、大分大の井谷修准教授らの研究でわかった。
宇都宮市で開かれている日本睡眠学会で3日午後に発表する。
井谷准教授らは、地方公共団体に勤める男性(18~65歳、約3万9000人)の1999~2006年の健康診断と問診のデータを解析。生活習慣と病気などとの関連を調べた。
その結果、
〈1〉睡眠時間が5時間未満
〈2〉交代制勤務をしている
〈3〉休日が取れない
〈4〉いつもおなかいっぱい食べる
〈5〉あまり歩かない
〈6〉アルコールを1日日本酒3合以上飲む
〈7〉たばこを吸う――の七つの危険な生活習慣があると肥満や高血圧、メタボを発症しやすくなることがわかった。
メタボでなかった人が7年間でメタボを発症するリスクは、危険な生活習慣が重なるほど高くなり、0~1個の人に比べ、2~3個は1・22倍、4~5個は1・42倍、6個以上では2・04倍になった。
井谷准教授は「運動だけでなく、きちんと睡眠や休みを取ることが生活習慣病の予防になる。
交代制勤務の人は特に気をつけてほしい」と話している。
体重量るだけで肥満改善、やせ気味の人は太る
体重を継続的に量るだけで肥満が改善することが、愛知県蒲郡市の市民3240人の調査でわかった。
やせ気味だった人では、逆に体重が増えており、体重を量ることで健康意識が高まり、生活習慣が改善されたことが理由らしい。
同市は2011年度の特定健診で、メタボリック症候群と判定された割合が24・7%と同県内で最も高かったことから、改善策として手軽にできる体重測定に着目。
14年度に「体重測定100日チャレンジ!めざせ1万人!」を実施、市民に体重測定を呼びかけた。
約6000人の市民が参加。
このうち100日間継続的に体重を測定した男性1404人、女性1836人の計3240人を、体格指数(BMI)で肥満、普通(18・5以上25未満)、やせの3群に分けて、それぞれの群でBMIがどう変化したかを調べた。
肥満の群では、男性の平均BMIが0・12減って27・30、女性が0・27減って27・41となり、減量に効果があった。
逆に、やせの群では、男性が0・37増えて17・85、女性が0・23増えて17・83となった。
普通の群は横ばいだった。
調査を監修した津下一代・あいち健康の森健康科学総合センター長(公衆衛生学)は「体重を継続的に量ることで肥満が減ることを示した、初の大規模調査ではないか。
自治体が呼びかけ、集団で実施したことも参加者の健康意識を高める効果があった」と話している。
problem check
【問題】
次のア~オから、正しい体重計の乗り方を選び、記号で答えなさい。
はい! ア です。 (^O^)/
違います。 正解は、オです。
間違ったあなたは、もう少し真面目に生きることをおすすめます。