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県民共済と国民共済の違い


「共済」と呼ばれるものの中には、「国民共済」と呼ばれるものもあります。「県民共済」と「国民共済」の違いは一体どのような部分なのでしょうか。
今回は、「国民共済」と「県民共済との比較」について説明します。
国民共済とは

「国民共済」とは、「全労済」が運営する、安い掛け金で利用できる「総合保険」のことです。
特徴としては、「掛け金が安いこと」「割り戻しがあること」「手続きが早いこと」の3点が挙げられます。

「県民共済」とは、運営している団体に違いがあります。国民共済は「全労済」ですが、県民共済は各都道府県の「全国生活協同組合連合会(全国生協連)」が運営しているものです。

また、「県民共済」は住居地もしくは勤務地のある都道府県の共済に入らなければならないという規則がありますが、国民共済はそのような枠組みはありません。



県民共済と国民共済を比較

「掛け金が安い」と言われる国民共済ですが、県民共済と比較すると保障内容にどれぐらいの差があるのでしょうか。
ほぼ同等の掛け金である、「総合型」で比較をしてみましょう。



県民共済の場合

・月々の掛金 1,000円
・加入できる年齢 満18〜59歳
・保障期間 満65歳まで
・死亡保険 
 交通事故 500万 不慮の事故 390万 病気等 200万
・入院日額
 交通事故 2,500円 不慮の事故 2,500円 病気等 2,250円
・割戻金実績
 掛金の27%



国民共済の場合

・月々の掛金 1,800円
・加入できる年齢 満15〜59歳
・保障期間 満60歳まで
・死亡保険 
 交通事故 1,200万 不慮の事故 800万 病気等 400万
・入院日額
 交通事故 5,000円 不慮の事故 3,000円 病気等 1,500円
・割戻金実績
 掛金の11.1%



掛金ですが、「総合型」で比べると県民共済の方が安くなっています。
しかし、事故などが起きた場合の補償額が大きいのは国民共済となっています。
死亡事故の場合は約2倍の差があることが分かります。
コスパが良いのは国民共済の方でしょう。

月々の掛金のみを見ると、県民共済の方が安いと言えます。
しかし、安いとは言ってもそこまで大きな金額ではないでしょう。
もともと「もしも」のために掛けるものですから、少しの差であれば、補償額が多い方を選択する方が良いかも知れませんね。