ホテルマンのシエスタより
エスカレーター片側空けの新マナー use an escalator |
◇ 以前、関西から帰ってきた知人が大阪でエスカレーターの左側に立っていたら後ろの人に舌打ちされたと言っていました。 そして京都ではみんな左に立っている。帰りに神戸で観光したら右。 いったいどうしたらいいんだ!とチョット怒っていました。 デパートでは、片側を空けないでとアナウンスしていたり、空けてくださいとアナウンスしていたり。 では、世界では、日本の地方では・・・調べてみました。 ◇ |
片側空けの発生と新マナー |
エスカレーターの乗降で歩く人の為に右もしくは左を空ける事がマナーとなっています。 これは、自然発生的におきたマナーで、混んできた時に並ぶケースと似ています。 ではどうして昔はなかったこのエスカレーターでの横空けマナーが自然発生したのでしょう。 ホテルマンのシエスタで考えてみました。 まず、最初に私がこの経験したのは、ロンドンでした。地下鉄(チューブ)のエスカレーター横には、「急ぐ人の為に左側を空けてください」、と書かれています。たしかにイギリスのチューブは地下深く掘られ、長さが半端ではありません。 朝の通勤では、お年寄り以外は左側を小走りに駆けていきます。それが普通の光景でした。 日本で片側を空ける習慣はいつからで、左右どちらを空ければいいのか調べてみました。 どうも日本ではじめての片側空けは、大阪万国博覧会からのようです。この時、外国人がいっぱい来たので、欧米にならい、右に立って、急ぐ人の為に左を空けたようです。それがいつしか習慣となって、関西は左空けとなった。 その後、関東でもこの片側空けが発生。関東では、人や車を追い抜くときは右側なので自然と右をあけるようになった。 本来は、エスカレーターは歩くものではなかったがこの流れはどうも止められないような気がします。 私個人の考えですが、日本の地下鉄も地下の深い所(私が通勤に利用している都営大江戸線にいたっては地下40m以上)を走るようになったので、エスカレーターも自然と長くなり、地上に出るまですごく時間がかかるようになった。 従って、通勤に使用する駅構内のエスカレーターは急ぐ人の為に「歩行可」とし、デパートなど急ぐ必要のない場所のエスカレーターは、「歩行禁止」にしてはいかがでしょうか。 (習慣化したらむずかしい・・・かな?) ※それから、動く歩道の国際マナーは、基本的には、大きな荷物を持った人や、疲れた人、お年寄り以外は歩くのがマナーです。 ※JIS規格の正確な表示では、エスカレータ、エレベータ、 プリンタ等 ー(ハイフン) はつけないのが正しい。 ・・・が一般的にはどちらを使用してもいいそうです。 |
駅構内の通勤風景 |
世界のエスカレーターの左右空け状況 | |
左立ち/右空け | 右立ち/左空け |
世界では・・・? | |
オーストラリア | ワシントン |
ニュージーランド | ボストン |
シンガポール | ロンドン |
− | ドイツ |
− | モスクワ |
− | 香港 |
− | ソウル |
日本では・・・? | |
関東地方(東京・横浜・その他) | 関西地方(大阪・神戸・その他) |
北海道 | − |
長野 | 仙台 |
京都 | − |
福岡 | − |
エスカレーター | 動く歩道 |