ホテルマンのシエスタより
今、AI(人工知能)が世界中で話題になり、科学者達が研究開発に躍起になっています。
先般、アメリカ大統領選で、ドナルド・トランプ氏が日本を名指しで、日本は自動車を大量にアメリカに輸出しているので、アメリカの自動車産業がダメになり、雇用の機会を奪っていると演説していた。
しかし、アメリカのテレビ局が調べたら、メイド・イン・アメリカの自動車の出荷台数は年々伸びているという。
では、なぜ失業率が上がっているかというと、原因はオートメーションとロボット化が進み、人的労働力が不必要になったという事が分かったという。
ロボットが人間の雇用を奪う。このことがもう色々な分野に影響を与え始めていると世界の学者たちが警鐘を鳴らし始めています。
シエスタでも、WEBの情報を集め、取りまとめてみました。
2017年4月18日記
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AI (人工知能)でなくなる職業・消える仕事 シンギュラリティ時代を生き残る方法は?
AI(人工知能)の発達によって、人間の仕事を奪う(失業に追い込まれる)状況がどんどん進行していくだろうと予想する研究結果が注目されています。
オックスフォード大学の研究によると、あと10年もすれば、アメリカの総雇用の47パーセントがコンピュータで自動化される(つまり47パーセントの雇用が消える)という結果が出ています。
たったの10年で世の中の職業の半分がなくなるなんて、にわかには受け入れがたい話ですが、その兆候のようなものが少しずつ日本でも出現してきていると思うのです。
例えば、現在大騒動になっている三浦九段の将棋スマホカンニング問題があります。
将棋ソフトがプロ棋士の実力を凌駕するようになってから、「離席中に対局相手がスマホの将棋アプリを見てカンニングしているのではないか」という疑心暗鬼がプロ棋士の心の中に生じるのは防ぎようがないことです。
現状では三浦九段が冤罪を掛けられたことはハッキリしていますが、もはや事態は三浦九段個人の名誉回復の問題にとどまらなくなってきました。
今後は「コンピュータより弱い将棋プロ棋士という職業は果たして必要なのか」という疑問がクローズアップされてくるでしょう。
もちろん、これは将棋棋士だけの問題ではなく、私たちも「明日は我が身」の立場になるかもしれないのです。
AIにターゲットにされそうな仕事とは
真っ先にAIに脅かされる職業と言えば、資格のいらない職種、単純作業などの低賃金の仕事を思い浮かべる人が多いでしょう。
ところが、実際には高収入の職業がターゲットになりやすいという見方があります。
AI研究者も社会的価値の高いAIを作りたいという名誉欲は当然あるでしょうし、高収入の仕事を自動化する経済効果が高いですからね。
・銀行員
・弁護士
・公認会計士
・税理士
・裁判官
・医師
これほど高度な専門職が本当にAIに置き換わるのだろうかとすぐには信じられない職種ばかりです。
しかし、そもそも専門職の本質である大量の知識やデータから適切なものを抜き出して判断を下すという行為に関しては、AIの得意分野になっているのです。
例えば、IBMの人工知能ワトソンは膨大な医学論文から白血病患者の適切な治療法を発見し、生命を救うことに成功しました。
医学論文は2000万件以上、薬剤情報は1500万件以上もの莫大な数が存在しますが、そのすべてを人間の医師一人が把握することは不可能です。
しかし、AIならば一瞬でそれができるのです。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で開発された人工知能の「裁判官」に欧州人権裁判所で行われた裁判の判決を行わせ、比較したところ、精度は79%だったということです。
そして将棋や囲碁のプロ棋士も大量の知識データを元に判断を下すタイプの職業ですから、AIに脅かされる第一候補に入ってくるわけです。
もちろん、医療にしろ裁判にしろ当事者である人間には、AIなんかに判断されるのは嫌だという感情は残るので、単純に移行するのは難しいとは思いますが。
AIから生き残る職業は?
反対にAIがレベルアップしても、生き残る職業はどういう分野になるのでしょうか?
まず、対人関係での高度なコミュニケーション能力を要求される接客サービス業や営業職が考えられます。
現時点での人工知能には、対話での細かいニュアンスを読み取ってサービスを提供する行為は不可能だからです。
それから、音楽家や画家などの芸術家、作家や詩人なども当分は大丈夫でしょう。
現状のAIで人間の脳を再現できているのは大脳皮質などほんの一部であり、創造性を司る脳のさらに奥深い部分の能力には到達できていません。
さらに、AIから生き残る職業として、ちょっと意外ですが「低賃金の仕事」が考えられます。
清掃、工場労働、介護、ウェイトレスなどの仕事は賃金が安い分、それを肩代わりするAIの開発費が採算に合わないからです。
工場労働やレジ打ちなどは、すでに機械化している部分はありますが、人手を使った工程もまだまだ多いですよね。
その機械を導入するのに何十億もかかることを考えれば、安い賃金の人手を使った方が、安上がりに済むというのが現実的な考え方なのです。
シンギュラリティが到来したら人類の仕事はほぼ全滅?
最近のAI研究でよく取沙汰される概念に「シンギュラリティ(技術的特異点)」というのがあります。
グーグル研究員のレイ・カーツワイル博士という人が提唱していて、「AIの能力は幾何級数的に進歩し、2045年には全人類の能力を凌駕する」
と主張しています。
このシンギュラリティという概念は荒唐無稽と主張する研究者も多く、確実に到来するかは断言できませんが、カーツワイル氏はこれまでに数々の未来予測を的中させているので、熱狂的な信仰者が存在するのです。
また、最近になって「ディープラーニング」という手法が活用されるようになり、人間がAIに細かい設定をしなくても、幼児のように自動的に学習してしまうことができるようになりました。
このディープラーニングを使うことで、今年2016年3月に、グーグルのアルファ囲碁というAIシステムが世界最強のプロ囲碁棋士、イ・セドルに圧勝してしまったのです。
AIが囲碁でプロ棋士に勝つまでにあと10年かかると予想されていたため、この勝利はカーツワイル博士の言うシンギュラリティ(進化の加速)を裏付けるものという見方があります。
世界で最も複雑なゲームと言われる囲碁でAIが人間に勝利したとなると、さらにその先の人間のさまざまな認識能力にまで、AIが肉薄していくことが容易に想像できます。
例えば、AIが人間の言語能力を習得するまでに10年かからないという予想があります。
言語というのは人間の思考能力そのものと言えますから、AIの進化からはまだ安全圏だと思える接客サービスや営業の職業まで失業の危機が出てくるかもしれません。
音楽家や画家などの芸術家はさすがに大丈夫だろうと思いたいところですが、実はすでにAIでも芸術作品を作ることはまったく不可能ではないのです。
AIがレンブラントやバッハの作品を分析して、本人が作ったような作風の作品ができてしまいます。
レンブラントの絵は素人が見ても、どちらがレンブラントでどちらがAIなのかわからないレベルらしいです。
現時点でのAIは偉大な芸術家の作品の表層をなぞっているだけだと言われればその通りですが、それなりのレベルの作品ができてしまうのがすごいと思います。
将棋や囲碁で天才ともてはやされたプロ棋士たちには、コンピュータに負けることは一生ないと豪語する人たちもいましたが、結局AIに敗れ去っていきました。
芸術家の創造力だけは絶対にAIに負けることはないという気持ちがあったとしても、2045年までにはあっさり凌駕される可能性もあることを頭に入れておく必要があるのではないでしょうか。
AIの発達にどう対処すべきなのか、どう立ち向かうべきかについては完全に個人的な見解になってしまいます。
「対決したりネガティブな反応はせず、むしろAI研究を応援する」。これが私の答えです。
将棋や囲碁のプロがAIに惨敗するのを快く思わない人は多いと思います(7,8割はそうかも)。
しかし、これを科学の偉大な進歩の表れとしてみればどうでしょう。
AIが進歩すればどんな恩恵があるかを見てみましょう。
・火星など惑星探査の能力が飛躍的に上がる。人間がわざわざ危険な宇宙旅行をしなくても同等の調査結果を得られる。
・ガンなどの不治の病治療法を臨床・基礎研究両面でAIが解決できるようになる。
・バイオテクノロジーのブレイクスルーによるエネルギー・食糧問題の解決
人間能力を上回るAIの出現とは、つまりアインシュタインレベルまたはそれ以上の科学者がいくらでも量産できる状態になるのと同じなのです。
さらにAIは人間のように疲れたり、睡眠をとる必要がありません。
だから365日24時間休みなく研究活動ができるようになります。
あらゆる科学の分野でブレイクスルーが起きて、人類が異次元のレベルに達するとしたら、これほど素晴らしいことはないと思います。
そうなってしまえば、仕事やお金の問題なんて実にちっぽけなことではないでしょうか。
私自身はシンギュラリティがもたらす未来を知ってからは、むしろそんな社会が早く来るように、自分自身が参加者になりたいと思うようになりました。
AI研究を応援するというのは、具体的には下記のようなことを実践することだと考えています。
・AIについてもっと深く勉強して詳しくなる
・自分の身の回りの人に、AIの素晴らしさを広める。
・最先端のAIを使った製品をできるだけ購入する
・AIについてネガティブな見方はやめる。
極力ポジティブに。特に最後のネガティブな見方をやめるというのは重要です。
過去のAIブームの時も、AIに対してネガティブな捉え方をする学者が増えたせいで、ブームが収束してしまった歴史があるからです。
「そんな何十年の先の理想よりも今日明日の食い扶持のほうが大事。AIなんか法律で規制すべき」
という意見も理解できるところはありますがこういう人たちが抵抗勢力となって、さまざまな科学の進歩を妨げている側面を重視する必要があると思います。
2045年どころか2030年代にシンギュラリティが到来する可能性だってあるそうですよ。
そこまでAIによる職業淘汰から生き残るためには、
・常に脳内の情報をアップデートして、時代遅れの仕事をしないこと。
・もし、そんな職業についていたなら、転職を視野に入れる。
・自分の収入を一つだけの仕事に頼らない(副業・投資)
といった対策をおススメしたいと思います。
ロボットや人工知能の進化は人間の仕事を2025年までに奪い尽くすのか?
ロボットや人工知能(AI)の進化はめざましく、人間の生活をより便利にしてくれることが期待されています。
しかし、ロボットが進化して人間の仕事を代替することで、ロボットに取って代わられる労働者が出てくるという不安も次第に主張されるようになっています。
ロボットとAIの進化が2025年に人類の生活をどう変化させているのかについて、さまざまな分野の識者1896人に回答を求めた大規模な調査の結果は以下の通りです。
「2025年までにロボットやAIの進化によって人間は仕事を奪われるか?」という質問への回答は、識者の間でも真っ二つに分かれました。
・No(奪われない)という回答
全体の52%が「ロボットに取って代わられる仕事はあるものの、仕事を奪われるという事態にまではならない」と回答しました。
多くの楽観論者が「技術の進化によって人間が置き換えられる仕事はあるとしても、技術の進化に伴って生み出される新しい産業によって多くの雇用が生まれるので仕事を奪われることはない」と考えています。
ヴィントン・サーフ氏は「歴史を振り返ると、技術革新は雇用を創出するものでこそあれ、雇用を破壊するものではありません」と述べ、また、Microsoftのマイケル・ケンデ氏は、「確かに仕事が奪われることもあるでしょうが、失われる雇用以上の雇用が新たに生まれるでしょう」と述べており、ロボットやAIの技術が進化することで新しい仕事が生み出される効果に期待しています。
また、「人間にしかできない仕事があるためロボットが完全に取って代わることはできない」という意見も根強く、メディア心理研究センターのパメラ・ラトリッジ氏は、「思考力・想像力・問題解決力など機械にはできない多くのことがあります。
ロボットが進化すれば、人間は『人間にしかできないできない分野』によりエネルギーを割くことになるでしょう」と述べています。
もっとも、2025年までの「近い将来」という条件の下では雇用に大きなインパクトを与えることはないとしても、さらに先の将来には多くの雇用が失われる危険を感じているという回答もあります。MITのコンピュータ科学人工知能研究所のデビッド・クラーク氏は、「現代の大きなトレンドは、サービス業の自動化です。
この傾向が続くことで、サービス業に携わる人には新しいスキルが求められるようになり、単純労働者にとっては深刻な影響をもたらすことになるかもしれません。
ただし、12年という短い期間では自動化はそれほど進まないでしょう」と回答しています。
一方で、「ロボットがあらゆる仕事を引き継ぐことに対して懸念があります。
私たちは未来永劫までロボットによる労働力の置きかえに同意するべきではないでしょう」と述べているWebbmedia Groupのエイミー・ウェッブCEOのように、雇用への影響を最小限に抑えるために法的な規制を整備するべきであるという意見も出されています。
・Yes(奪われる)という回答
これに対して、全体の48%がホワイトカラー・ブルーカラーを問わず大部分の仕事がロボットに取って代わられると回答しました。
このような悲観論者は、大多数の雇用が失われる結果、所得の格差が今以上に広がること、社会秩序が荒廃することなどを強く懸念する見解を明らかにしています。
戦略系コンサルタントのジェリー・ミチェルスキー氏は「ロボットと人間との競争では人間が負ける」と断言しており、園芸やベビーシッターなど地域の人が関わる仕事や、高度な思考や信頼関係の構築が求められる一部の仕事のみが安全圏で、それ以外の仕事は自動化の荒波に巻き込まれるとの見解を示しています。
また、インターネット法の専門家であるロバート・キャノン氏は、「自動化できそうだと考えられるものはすべて自動化されます。端的に言えば、『人間だからこそ貢献できることは何か?』という問いに積極的に答えられないような仕事が存続する可能性はないということです」と述べています。
さらにロボットやAIの進化は、これまでの技術革新とは異なるという意見もあります。
The Economistのトム・スタンデージ氏は、「従来の技術革新に比べて、ロボット技術やAIの進化はより大きな衝撃を与える可能性があります。
これまで起こった技術革新はゆっくりとしたものであったため、人は再教育を受けることで違う仕事へ転職することが可能でした。
しかし、ロボットとAIの進化の速度は、技術職に就く人さえもあっという間に時代遅れにするほど速いもので、対応はこれまでにないほど難しいでしょう」と答えています。
また、ハーバード大学のジャスティン・ライヒ氏は、ロボットやAIがルーチンワークを加速的に奪っていくはずで、職人や法律家・会計士などの複雑な仕事も例外ではないと考えています。
そして、ごくわずかに残された一部の高度な仕事に就く人を除けば、現在ある大多数の中産階級はすべて低所得層へと転落する可能性があると指摘しています。
・共通認識
悲観論者・楽観論者に共通した意見として、「教育の重要性」が上げられています。
ただし、インターネット社会学者のハワード・ラインゴールド氏が「ロボットが人間に残してくれる仕事とは、思考と経験が必要とされるものだけです。
言い換えれば、最良の教育を受けた人間だけが機械と競争できるようになるでしょう」と述べた上で、「それにもかかわらず現在の教育は黙って言われたことを記憶するよう教え込むことに終始しており、時代についていけていません」と批判しているとおり、ロボット時代の到来を見据えた教育はまだまだ手探り状態だと言えそうです。
・新たな価値の誕生
ロボットやAIの進化のせいで「人間が仕事を奪われるか否か」という問いに答える前提問題として、そもそも「仕事」とは何かという定義について考え直す必要性を示唆する回答も寄せられています。
Googleのハル・バリアン氏は、「『仕事』というものが反復する必要のある不快な作業を意味するなら、ロボットやAIの進化によって人間は仕事を奪われるかという質問の答えはイエスです。掃除機や食洗機の登場によって『仕事』が奪われたように、今後もそうなるでしょう。
そういう意味で、仕事を奪われるという状況は歓迎すべきことです」と述べ、仕事の時間が減ることで仕事に縛られない余暇が増えるだろうと予想しています。
また、「産業革命以降一貫して効率性が重視され、大規模・大量生産による経済性のみが追求された結果、技術をそれほど必要とされない単純労働に就く人から搾取するという社会構造が生み出された」という事実を指摘した上で、ロボット技術が向上していくことで、安くて均質な使い捨ての商品から、値段は高いがその人に合わせてカスタマイズされたより長期間使える高品質な商品やサービスが生まれる社会構造への変化を予想する意見もあります。
以上のような識者から寄せられたさまざまな意見を見る限り、「2025年に人間はロボットに仕事を奪われるのか?」という質問の正解がどうであれ、ロボットとAIのさらなる進化は確実と言え、2025年には現在とはまったく違った働き方や仕事観が現れていても不思議ではなさそうです。
人工知能は核兵器よりも潜在的に危険、ホーキング博士が「100年以内に人工知能は人間を超える」と警告
2015年5月にロンドンで開催された「Zeitgeist 2015」のカンファレンスで、スティーヴン・ホーキング博士が、人工知能が大きく向上しコントロールできなくならないために人類がすべきことを語りました。
ホーキング博士は2014年にBBC Newsのインタビューに対しても「人工知能の進化は人類の終焉を意味する」と発言しており、人工知能開発に対して警鐘を鳴らしています。
2015年1月にイーロン・マスク氏、ビル・ゲイツ氏、スティーヴン・ホーキング博士、および学者や研究者などが、人工知能を扱う産業の安全基準に対する公開状を書き、人工知能の誤動作によって人間に危険が及ぶのを防ぐため、いつでも人工知能を安全に制御できるフェールセーフのシステムを開発研究すべきだと要求しました。
人工知能の研究は一時下火になっていたものの、IBMが人間のように自ら学習・思考・分析を行う人工知能「ワトソン」の医療関連での開発をしたことから、再び注目され始めました。人工知能は世界に非常に大きな影響力を持ち、GoogleやFacebookなどのグローバルなテクノロジーの企業によって開発が進められ、Appleが開発しているiPhone・iPadに搭載されている音声認識アシスタント「Siri」や、Googleの自動運転システムなどに人工知能がすでに使用されています。
Financial Timesによると、シリコンバレーにある150のスタートアップは人工知能を開発しているとのこと。
2014年にオックスフォード大学の研究者であるヴィンセント・ミュラー氏とニック・ボストロム氏が行った人工知能についての調査によると、170人の研究者の内18%が「今後人工知能は人間の存在を脅かす可能性が十分にある」と答え、13%が「今後人工知能が人間にとって不利益になる」と回答しています。
また、ほとんどの研究者は、人工知能が人間の知能を超えることは避けられないと考えているとのこと。
イーロン・マスク氏は2014年にTwitterで、「人工知能は核兵器よりも潜在的な危険をはらむため、我々は細心の注意を払う必要がある」とつぶやいています。
科学技術の進歩は必ずしも人間を幸せにしないのではないか?
ある人はイヌ、ネコの方が人間より幸せそうに見えるそうです。
だとしたら人間が作り出した科学技術や哲学や文明は何の為だったのでしょうか。
極端な動物学者たちは、イヌ・ネコをはじめ、動物園という存在を忌み嫌っています。
それは、本来動物たちには動物たちが生きるべき空間の広さというのが、あるはずだからです。
大草原をかけめぐるべきトラは、檻のなかに閉じこめられ、彼らの身体に影響を及ぼしていないはずがない…と。
実は、人間もこれと似たような状況なのでは。
人間自身もおのおのが生きるべき空間や時間というものがあったはずなのに。
ただ、人間は犬猫同様、適用能力があるので本来あるべき大事なものを忘れたまま
未来へ向かっているのでは・・・